おしゃべりぼくろ

万年筆と手帳と文房具が好き

万年筆インクの好みは移り変わっていく

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明けましておめでとうございます。
今年も万年筆の妖怪をやらせてもらいます。
どうも、あかいろです。



2016年に万年筆を使用してから、インク沼の浅瀬でちゃぷちゃぷしてきました。
ブルーブラックが至高、という気持ちに変わりはありませんが、やっぱりいろんなインクを楽しみたい!ということで、インクに溺れない程度に楽しんでいます。
軸とインクとの組み合わせを考えたりしていると、何本あっても足りなくなってはきちゃいますが…



さて、最近、インクの好みが少しずつ変化していることに気がつきました。
この沼に落ちてからもうすぐ6年ですが、本当に僅かな変化を繰り返し、使い始めた当初と今とではラインナップが全く異なっています。
特に近年は、今までに惹かれなかった色を続々と購入している節があります。

インク沼の入口は「色彩雫

元々は結構はっきりした色というか、彩度が高めな色のインクをよく購入していました。
初めて購入したのは「山葡萄」で、これまだくっきりとボルドーが映える素敵な色です。
色彩雫で特に好きだったのは朝顔」「紺碧」などなど。
紫式部とかもすごい使ってたな。
レッドフラッシュが起きるような色も大好物でした。



こういった色はジェルボールペンのインクでもよくありますよね。
視認性が高く、好きな人も多いのではないかと思います。
わたしが使い始めた頃はまだインク工房の100色インクがなかったので、色彩雫から集め始めた人は多かったんじゃないかな。




けれど、2020年から2021年にかけて惹かれた色は、ちょっと違います。


くすみカラーというのでしょうか。
単純に「明るい色」ということではなくてグレーを混ぜたような落ち着いた色。
昨年インクマーケットで購入した「おもひで」も、しっとりと柔らかく、それでいて読みやすい色。
同じブラウンカラーの「山栗」よりもすごく優しい印象なんです。
山栗は「ブラウン」って感じだけど、おもひでは「セピア」とか「ベージュ」の方が近い気がする…
秋冬にぴったりのインクなので、すごく気に入って最近愛用しています。



同じ水色でも、以前は「天色」を選んでいたけれど、今は六甲アイランドスカイ」西舞子パールブルー」を選んでしまう。
この違いが伝わるでしょうか?

グレイシュな色につい目が…

そういえば昨年購入したKobe INK物語「五色山オークル」も、オレンジとブラウンの間の絶妙な色だったり、
住吉山手ジェイドグリーン」も青みがかったグレイッシュグリーン。
純色にグレーを足したような色ばかりに惹かれています。
次にKobe INK物語をお迎えするならば「長田ブルー」「菊水ビオトープがいいな。


色は感じるけれど、目にまぶしすぎない色を集めたくて集めたくて仕方がない…!
わたしが惹かれているっていうのもあるけど、商品としても増えた気がするんですけど、どうですかね?
インクだけでなく、ペンとか、ノートとか。
trincoなんかは登場した際、他の商品と色あいが全く異なっていたので、すごく目を引いていたのを覚えています。




世間の流行としても、くすみカラーって流行っていましたよね。
ピスタチオっぽい色とかを着ている人を結構見かけました。
ファッションで流行した色って、文具や他のジャンルでも流行るものなのかもしれません。

用途や字幅が変わればインクも変わる

彩度の高い色は飽きてしまったんでしょうか。
けど、今もそういった色も使います。
まあ、万年筆の字幅も、細字信者だった時代から変化して、今年は太字を購入したりしたので、使うインクというか合うインクも違います。
それによって惹かれる色が変化するのは当然のことですよね。





字幅が細いとどうしても明度の低い色のインクでは視認性が下がってしまい、結構読みにくい字になってしまうんですよね。
多分西舞子パールブルー」なんて全然見えないんじゃないかと。
総じて彩度が高かったり、明度の低い色*1を求めるのは必然ですね。



手帳に使う字幅だとやっぱり細字が多くはなってきてしまうんですけど、無地ノートで罫線を意識せず、がしがし書いたりするのも大好きなので、やっぱりいろんな字幅が手放せないなあ。
PILOTの太字は持っていうのですが、プラチナの太字も良いという話がちょくちょく耳に入ってきているので、使ってみたいところ。
友人がお迎えしていた富士旬景シリーズ「錦秋」を見てから俄然プラチナ太字が欲しくなってきました。
ずっと「キンギョ」をお迎えできずにいるので、購入の際は太字も検討に入れよう…!

あとがき

最近のインクの好みについての動向でした。
くすみカラーを好んで買っていますけど、また自分の中の流行が変わって彩度高めの色を求めたりするのかな。
しそう!!
こうやって形を少しずつ変えてはいますが、万年筆を愛する心は変わっていませんので、ね。

*1:濃い色